佛淵静子 -shell-
2021年1月16日(土)―1月30日(土)
―shell―
January 16 -30, 2021
“shell”
日本画の粋ともいえる白描を追求する
佛淵静子の個展。
細い「線」をひたすら突き詰め、
「図」と「地」の境界を探ること。
作家はそれを対象の表層「殻」を辿る
ようなものだと言います。
美は表層、薄皮一枚に宿る。
魂が身体の中にあるとしても、
その美しさが目に見えるのは表層の殻
の部分であると観るものに訴えかけます。
「蝉の抜け殻を発見すると嬉しい。
蝉が一番希望に満ちていた時の姿が、
型にとって残してある感じがして、
私がそれを拾った時には、もう、
中の主は死んでしまって居ないかも
知れないけれど、確かにここに綺麗な
痕跡を拾った者がいるよ、という蝉と
私の間でメッセージが成立した感じが
嬉しい。それは、人物を絵に描いて残す
ことと少し似ている」佛淵静子